君澤君上海オフィス、「従業員による企業利益を侵害する不正行為への対応と予防」日中両言語によるセミナーを開催
9月27日午後、君澤君上海オフィスの王正洋シニアパートナー弁護士と後藤雅彦高級顧問・日本部長が、それぞれ中国語と日本語により、「従業員による企業利益を侵害する不正行為への対応と予防」と題する専門セミナーを行いました。このセミナーは、企業の不正対策とコンプライアンス構築を支援することを目的としており、30社を超える中国企業と日系企業の代表が参加しました。
王正洋弁護士と後藤雅彦部長は、従業員による企業利益侵害の犯罪類型、効果的な不正行為対応や予防の3つの観点からセミナーを行いました。また、職務横領罪、資金流用罪、非国家公務員収賄罪、営業秘密侵害罪など、従業員による企業利益を侵害する犯罪について、判例を通じた分析を行い、法規定や関連する罪名が実務上どのように運用されているかを解説しました。
従業員の不正防止と対応について、講演者は、企業は速やかに社内の不正事案を調査し、部門間での組織的不正や部門内での雪崩打つような不正を避けるべきと提案しました。そして内部統制制度の強化と同時に、不正発見のための報告ルートを整備し、コンプライアンス体制を継続的に改善する必要があることを強調しました。また、専門の監査人や弁護士の不正調査と対応への関与を高めるべきとしました。講演者はさらに、リスク評価と対応強化に加え、企業倫理の浸透、コンプライアンス体制の構築、コンプライアンス文化の醸成が不正防止に効果的であると強調し、これらにより、企業の「企業犯罪」リスクの回避と低減が可能となり、企業の持続的発展に資することが出来るとしました。
セミナー終了後、参加者は関連法的問題について君澤君弁護士との交流を行いました。君澤君弁護士チームは、今後もセミナーを通じて、企業が不正防止とコンプライアンスのプロセスにおいてリスクを予防し解消することを支援して参ります。